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著作権コンサルタントをしています。クリエーターの卵から世界的に著名なアーティストまで、コンテンツビジネスや著作権にかかわる法律問題について、グローバルに支援しています。 カネダ著作権事務所 http://www.kls-law.org/

2025年6月18日水曜日

Q&A/それでは、「著作権」のなかにも何種類か、権利があるのですか?

 

{Q} それでは、「著作権」のなかにも何種類か、権利があるのですか?

A はい、あります。

「著作権というのは”権利の束”である」と言われることがあります。これは、「著作権」(著作財産権)が複数の権利から構成されていること、言い換えると、「著作権」から複数の権利が分かれていることをさして用いる表現です()

() 著作権から分かれているそれぞれの権利を「支分権」と呼ぶことがありす。

具体的には、次の権利に分かれています:

〇 複製権

〇 上演権・演奏権

〇 上映権

〇 公衆送信権・公の伝達権

〇 口述権

〇 展示権

〇 頒布権

〇 譲渡権

〇 貸与権

〇 二次的著作物の創作権(二次的著作物を創作する権利)

〇 二次的著作物の利用権(二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)

以上の各権利(支分権)は、「著作物を複製する」「著作物を上演する」「著作物を上映する」といった具合に、著作物を「どのように利用するのか」に着目して、その利用態様ごとに定められている点に注意してください。

著作権(著作財産権)というのは、権利者(著作権者)が、「(利用料を取って)著作物を利用すること」を第三者に許諾できる権利であり、一方、第三者による「無断で著作物を利用すること」を止めさせることができる(止めない場合は損害の賠償を請求できる)権利なのです。

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